
こんにちは、ぱいんです。
今日もみなさんお仕事していますか?フリーランスになると土日・祝日も基本関係なくなります。
今回は僕が今まで遭遇してきた悪質なクライアント、通称「釣り案件」について書いていきたいと思います。
ここ2、3ヶ月でこういった釣り案件は増えました、そんな印象。
まずは自己紹介をしていきます。
知識0、経験0、貯金0で会社を退職しWebライターとして独立。独立半年で月収23万円達成。
初心者こそ気をつけろ【釣り案件】の一例

この3ヶ月ちょっとでどれくらい釣り案件に出くわしたの?
そうだなぁ、ざっと「10件以上」はあったかな。
僕はフリーランスWebライターになってから、3ヶ月で通算で100件は応募したと思います。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- Wantedly
- indeed
- engage
- 求人ボックス
- バイトル
- 企業サイト
うん、めっちゃ応募しました。忘れないようにGoogleのスプレッドシートで管理するのが大変でした。
ちなみにこの100件程の中で「返信なし」はおよそ50件、半分程度ですね。
そんなことにはとうの昔に慣れました。そしてもう一つ「釣り案件」これも嫌でも慣れてしまいました。
最初まだ何もわからない時は魅力的な応募文にに釣られて、応募しちゃうんですよねぇ。
で、後になって「そんなうまい話があるわけ無い。騙されただけだ」と自分に説教するのです。
しかしこれも経験だと思います。結局そういった悪質な応募に引っかからないと「耐性」ができないので。
特に初心者のうちはこういった釣り案件に引っかかってばかりで心折れる人も多そうなので、今回は今まで僕が遭遇した釣り案件の全てを紹介したいと思います。
Webライターが遭遇しうる釣り案件のパターンまとめ(CS編)

※まずはじめにですが、今回は僕が実際に遭遇した釣り案件のまとめである程度パターン化されているものとくに取り上げています。
が、必ずしもこれから説明する内容に当てはまる=全て釣り案件ではないということをご理解ください。
こういったパターンは釣り案件の傾向が強いよって感じです。
ではまずはクラウドソーシング編から、一覧です。
- 【締め切り間近】【緊急募集】【空席残りわずか】のタイトルで始まる系
- 【未経験・初心者歓迎】【主婦歓迎】のタイトルで始まる系
- 【ブログの運営方法学べます】系
- 【マニュアル完備】系
- 【月額20万円固定可能】系
- 【高単価!】最大1文字10円も可能〜系
- 【現状を変えたい】系のメッセージ
- ライティングの技術を学びながらお金を稼げます系
- 応募人数が何十人もいて、誰一人採用されていない
- 最初の何記事かは、トライアル価格
- テストライティングが無償
あぁもう、きりがない(笑)
もはや依頼内容が質の悪いセールスコピーみたいな感じになっていて、同じようなタイトルの募集がわんさかです。
ちょっと大変ですが、一つずつ見ていきます。多分、これらの案件見たことある人はたくさんいると思います。
【締め切り間近】【緊急募集】【空席残りわずか】のタイトルで始まる系
これなんて、もろにセールスコピーライティングですよね。緊急性を問う、と言いますか。
たしかに緊急性を出す意味ではセールスコピーの世界ではよく使う手法ですが、それをあろうことかクラウドソーシングの募集に使うとは。
「あ!まだ空いてるみたいだし、応募しなきゃ!」ってなるのが狙いだと思いますが、蓋を開けてみればテストライティングの報酬なしとかポートフォリオ提出して音信不通なんてオチが多いです。
最近良く見ますね、このパターン。
【未経験・初心者歓迎】【主婦歓迎】のタイトルで始まる系
これに関してはもろに「初心者ライター」をターゲットにしていますよね。
どうしても最初のうちはなかなかクラウドソーシングで案件を獲得できない初心者の心のスキをついたやり方だと思います。
「あ、初心者でもOKなんだ、だったらできるかも」と思って応募してみると、あまりにも安い単価で買い叩かれたり、何千文字も書いた挙げ句修正の嵐、そして報酬は数百円なんてことも。
ライターって最初はこんなにキツイの?と思ってしまう人も多いでしょう。
【ブログの運営方法学べます】系
これも最近良く見るのですが、一からブログ運営をしていく様子を学ぶことができます。
なーんて言いながらよくよく報酬を見てみると、1記事3000文字程度で報酬1000円とかそんなもんばかり。
依頼主はSEOやらライティングに精通しているらしく、プロからのアドバイスも受けられてブログ運営も学べてお得!みたいに言ってます。
でもこれってただ低単価でその人のブログの記事書かされてるだけですよね。よく考えると。
【マニュアル完備】系
マニュアル完備系は釣りとはちょっと違うかもですけど、これも結構タチが悪いなぁと思ったので取り上げています。
まずこのマニュアル、初心者にとっては有り難いしクライアントによってはマニュアルに沿って執筆することはよくあることです。
しかしながら、いかんせんこのマニュアルが厳しい!もはやルールが細かすぎて執筆に時間がかかりすぎる。
このマニュアルに苦しめられるうちにみるみる時給が減っていくため僕はあまりおすすめしません。
【月額20万円固定可能】系
これって一見ライターからしたら、ある程度まとまった仕事を獲得できるから良さそうに見えるじゃないですか。
でもですね、この「月額20万円固定」になるまでの条件がなかなかに厳しい。
しかも最初は単価0.5円スタートで、なおかつ何ヶ月か継続してある程度の品質になった人のみときたもんだ。んー。
釣りとは少し違うかもですが、なかなかその条件で継続してこなすのは大変だと思います。
【高単価!】最大1文字10円も可能〜系
これに関しては先程のものと似ていますが、この「最大」というのがキモで、実際に文字単価10円になるのはかなり先の話です。
しかもこれに関してもスタートが1円以下なものがほとんどだったり、テストライティングの報酬がないといったものもあります。
仮に数ヶ月納品を続けて徐々に単価を上げることができれば10円になる可能性があるかもですが、そのような話は聞いたことがありません。
というか元々10円も出す気がないと思います。
あまり効率的とは言えない案件です。しかも手数料込みの0.5円スタートとかなので(笑)
【現状を変えたい】系のメッセージ
まずはこちらの写真を御覧ください。

こちらはとある案件に応募した際クライアントから送られてきたメッセージの原文です。
注目すべきは冒頭の「現状を変えたい。」から始まる文。感動的ですね。
このような「いかにも」な文を添えてメッセージを送ってくるクライアントも中にはいますので、その優しさに感化されないように。
たいていその後「音信不通」か「低単価スタート」が待っています。
ライティングの技術を学びながらお金を稼げます系
クライアントの親切心からなのか、なんとライティングの技術を学びながら仕事ができるだなんて、素晴らしい!
「単価0.5円だけど、ライティングの技術を学べるなら安いもんよね」とはならないでください。
中には本当に質の良いフィードバックをしてくれるクライアントもいるかもしれませんが、大抵は「指導」という名の「指示」です。
向こうの構想に持っていくためには、どうしてもそれを指示しなければならないので、それを指導と勘違いしてしまう人も多いようです。
結局それによってできた記事は、ある程度の質は確保できたかもしれませんが全般に通用するスキルが身につくかと言われたらそうでもないかもです。
応募人数が何十人もいて、誰一人採用されていない
たまにクラウドソーシングを見ていて気付くのは、応募人数が何十人とかいるのに誰一人採用されていないような案件。
これって恐らく僕も応募したことあるかと思うんですけど、提案分を提出する際「過去の作品」を提出するのが条件だと思ったんですよね。
いわゆるポートフォリオなんですけど、これって多分持ち逃げされてるんですよねぇ。
割と良さそうな条件でたくさんの人から応募に際してポートフォリオを提出させておけば、ただでたくさんの記事を集められますよね。
恐らくそんな感じのやつかなと思ってます。まぁ、単に募集期限までは様子を見ているだけなら、いいですけど。
最初の何記事かは、トライアル価格
テストライティングが恐らく数百円で、仮採用(そもそもこれもどうかと)後は始めの何記事かは通常よりもやっすい単価で、それが品質的に問題無さそうであればやっと通常の文字単価。
これも考えようによっては悪質ですよね。持ち逃げとは違うけど、安く記事を書かせているわけだし。
で、結局最後は落としますみたいな感じだと思います。
あなたの記事はちゃんと正当に評価されるべき。
テストライティングが無償
これに関しては最初僕は仕方ないことなんだと思っていました。むしろテストでお金もらえたらラッキーみたいな感じ。
でもこれって本当はだめなやつなんですね、仮払い後じゃないと業務に取り掛かってはいけないってそういえば書いてありますし。
いくらテストライティングとはいえ、作品ですからね。時間も労力もかけてるわけだし。
なかには高単価な案件で1万文字もテストライティングで書かされた挙げ句テスト代も無しという悲しいお話を聞いたので、これだからクラウドソーシングはとおもわず思いました。
Webライターが遭遇しうる釣り案件のパターンまとめ(求人応募編)

だいぶクラウドソーシングの悪口みたいに書いちゃったので、もう提案通らなくなっちゃうかもですけど次は直接求人に応募する場合の釣り案件についてです。
こっちのほうがパターンは少ないです。
まぁポートフォリオ持ち逃げとか、無償テストはむしろこういった企業への直接応募のほうが多いです。
というか、無償テストはおそらく「常識」なんでしょうね、「選考」として扱われるので。
とはいえ、直接企業の求人に応募した場合でもそれはそれで釣り案件は存在します。世知辛い世の中です。
- マルチのセミナーに誘導
- 選考もなく業務委託契約書が送られてくる
クラウドソーシングと同じような、あまりにも低単価な案件で買い叩かれると言ったものはもちろんあるので今回は除外します。
ここでは特に印象に残ったものを2件紹介しますね。
マルチのセミナーに誘導
求人に応募すると、間髪入れずにメールの返信があり、開いてみると「応募フォーム」と称したアンケートのようなサイトに飛びます。
ここで簡単なプロフィールなどを入力するのですが、注目すべきはその項目です。
・LINEのID
・月にいくら稼ぎたいか
・稼ぎたい理由
すでに怪しい匂いがプンプンします。
いきなりLINEのIDを聞かれたので、一瞬戸惑いましたが気持ちを切り替えネタを作るためにLINEのIDを登録。
そして月にいくら稼ぎたいかというところには注意書きでこう書いてありました。
※なお、月収30万円以下をご希望の方は審査に通らない恐れがありますので〜
なので僕は強気の月収100万円と記載。
次になぜ稼ぎたいかという質問に関しては「病気の子供の療養費と購入した家のローンを返済するため」と記載しました。なおフィクション。
そして全ての項目に入力後送信し、待つこと30分。。返信が!
結果は「採用」やったね!その後にLINEが。どうやら「説明会を兼ねたオンラインセミナーのご案内」ふむふむ。
怪しいセミナーの内容とは
セミナー当日「秘書」とされる人から当日の最終確認、機会的な説明の裏側では「マ〜マ〜」と叫ぶ小さい子供の声。
時間になり、LINEに記載されたグループチャットに入るとそこには自分以外の参加者と進行役とそこの会社の社長の合計5名。
なんか、他の皆様のLINEアカウントの画像がみんな意識高い系のビシッと決めたアイコンで笑ってしまった。
セミナーが始まり、当社のビジネスは海外の有名ホテルや映画館に投資してどうのこうの、12ヶ月後には200万円どうのこうの…
思いっきりマルチやん!しかも項目の説明ごとに参加者にどうでしたか?質問はありませんか?とか意思確認させて気持ちをYESに持ってく作戦使ってるし。
そういう知識がある人間からするといかにもお粗末なセミナーに見えてしまって、そこから先はずっとAmazonPrimeでアニメを見ながら話を聞いていました。
そしてセミナーが終りを迎え参加者が1人ずつ感想を述べるのですが、僕以外の2人もどうやらサクラのようで「すごく斬新なビジネスで、今すぐやりたいなと思いました」といった感想でした。
なので僕は「こういった話題(ネタ的な)を提供していただいて感謝しています」と述べました。まんざらでもなさそうでした。
セミナー終了後
再び「秘書」の人が登場。お子さんは無事幼稚園に行ったようで部屋は静かでした。
そこにもうひとり「アドバイザー」を名乗る人も参加。3人のグループ通話に。
今回のセミナーでのビジネスに参加する場合プランへの加入が必要らしく、ビギナープラン(月額49,800円)とエキスパートプラン(月額109,800円)のプラン、どちらになさいますか?
と、いきなりプラン加入の選択を迫られたため、今回は検討させてくださいと言うと…
「このまま通話を繋いだままで結構ですので、今奥様にご相談なさってください」とのこと。
今から奥さんになってくれる人を探しに行くのもめんどいし、かれこれ1時間ほど消費してしまったのでそろそろ終わりにしたかった僕。
「もう少し、上手にやったほうがいいですよ。素人でもこれじゃ騙されないです」とだけ伝えて通話終了。
こういうビジネスをやる人もいるのかぁ、と少し勉強になりました。良い子はLINEのIDとか登録しちゃダメです。
選考もなく業務委託契約書が送られてくる
最後です。長くなってしまい申し訳ないです。
こちらの案件は、特に仕事内容の詳細が記載していなかったけどもどうやら何かの営業をオンラインでやるお仕事みたいだったのでなんとなく応募。
案の定、応募フォームが送られてきて今度は専用のチャットツールのアプリをインストールしてそこに登録しろとのこと。
素直にインストールして登録をすると担当者からメッセージが届きました。
「この度はご応募ありがとうございます。早速面談を行いたいのですが、業務内容をお伝えする前にこちらの契約書にご契約していただく必要がございます」とPDFファイルが添付。
待て待て待て、仕事の内容を伝える前に契約するの?バカなの?と思いとりあえず契約書の内容を見てみることに。
どうやらネットの集客ツールを企業に売る仕事らしく、歩合制とのこと。
しかも商品は35,000円で売り上げの60%が報酬(つまり1個につき21,000円)としてもらえるそうな。ふむふむ。
一見良さそうに見えるこの仕事にも最後の方のページに思わぬ落とし穴が存在しました。
まさかの売れない場合は買取方式
毎月売りたい数を後払いで買取りそれを自分で自由に販売するため、10個買って1個も売れなかったら35万支払わなきゃいけないという重すぎるペナルティ。
「このバカちんがぁ」とメッセージして、アプリを削除しました。
こんなのに引っかかる人は、リスク無しで高額商品を販売できるとかいう言葉に騙されてしまうんでしょうかね。
Webライターが遭遇しうる釣り案件はたくさんある

以上が、僕が3ヶ月という短い時間の中で遭遇した実際の釣り案件でした。
このような例以外にもまだまだ悪質な案件はあると思うので、特に初心者の人は気をつけてください。
冒頭にも述べましたが、同じような案件が全て悪質な案件ではないということは覚えておいてください。
しかし大事なのは「常に疑ってかかる」ということ。そんなにうまい話はないです。
特にいまってWebライターをやる人が増えているので、それに便乗してこういうことをする悪い人はたくさんいます。
僕は元々ネットの世界を長く見てきている関係でそういった知識があったから今のところ何も被害にはあっていませんが、なかには金銭をふんだくられたり請求されてしまう場合もあります。
そういったトラブルに巻き込まれないためにも、そういった眼を養うことが重要です。
ほんとに、打倒釣り案件ですよね。気をつけましょ。
ではでは、次回またゆるっとお会いしましょう。