
こんにちは、ぱいんです。
今回は「Webライターの単価交渉について思うこと」という内容で書いていきます。
Webライターとして働く際、報酬の目安は「文字単価」か「記事単価」であることがほとんどです。
僕はこれ以外に「時給制」の仕事も経験していますが、今回はこの文字単価と記事単価の仕事について掘り下げて書いていこうと思います。
今の単価がもっと上がれば稼げるのになぁ〜
そのように思っている人も多いのではないでしょうか。
この文字単価を上げるために「単価交渉」という手段があるのですが、その際の提案方法や注意点を僕なりの見解で紹介していきたいと思います。
まず自己紹介をします。
知識0、経験0、貯金0で会社を退職しWebライターとして独立。独立半年で月収23万円達成。
単価交渉に対するイメージ

単価交渉って、いわゆる「値上げ交渉」ですよね。要は、クライアントがあなたに支払う報酬を今より上げてくれというお願いです。
こう聞くと、単価交渉について次のようなことを考える人が必ず出てきます。
・クライアントに嫌な顔されたらどうしよう
・断られて仕事が無くなったらどうしよう
・自分なんかが単価交渉なんておこがましい
契約の結び方にもよりますが、大きく分けて「クラウドソーシング上での契約」「企業との直接契約」のどちらかである場合が多いと思います。
ここで一つ認識として覚えておいてほしいのは「お互いの立場に、どちらが上とか関係ない」ということです。
どうしても仕事を「もらっている」という立場から、クライアントの方が立場が上と感じる人が多いように思えます。これはTwitterをみていて感じることです。
しかし、考え方を変えて「クライアントから仕事を依頼されている」ではどうでしょうか。
今度は一気に立場が逆転しましたね。日本語の面白いところでもあります。
このように、ライターはクライアントから仕事をもらっているという立場でありながら、クライアントから仕事をお願いされているという関係性が成り立ちます。
つまりは「ビジネスパートナー」という関係なんです。
そう考えると、クライアントにぺこぺこと頭を下げて明らかに作業量に見合わない単価で仕事を続けることもないですよね。
稼げないライターにありがちなこと
よく「はじめはどんなに単価の安い案件でも数をこなせ」と言われますが、これはあくまで「はじめは」の話です。
多分ですが、単価の安い案件をひたすらこなしタスクがパンパンで新しい案件を取れない、こう思っている人っていませんか?多分いると思います。
実績を積み上げるために最初はそれでもいいと思いますけど、ずっとそれを続けていてはいつまでも稼げないと思うんです。
おそらく、段々と「自分は安い案件しかこなせない」というマイナスの思考が湧き上がってくると思います。そうなるとやめちゃいますよね。
低単価からは脱却するべき
低単価の案件を振りまくクライアントも悪いですが、自分のレベルをその位置に認識してしまっているライターにも原因はあると思います。
ではなぜ世の中には明らかに低単価の案件がごった返しているのか、そんなの答えは簡単です。それでも引き受けるライターがたくさんいるからですよね。
要するに、この値段でも書いてくれる人はたくさんいる、と足元見られているようなものです。
実績は確かに大事です。でもだからといって、いつまで実績を積み上げるんですか?その実績はあなたの生活を支えるほど大きなものですか?
もし今低単価の案件を数多くこなしている最中の人がいたら、そろそろ次のステージに上がるべきです。
でないと、自分のレベルがいつまでたっても「低単価の記事なら書ける人」止まりになってしまいます。
それだったら、少なくとも文字単価1円以上の案件にどんどん応募しましょう。それくらい数をこなせている人なら、すでに普通に受かるレベルになっていると思います。
単価交渉の具体的な方法

単価交渉とはいっても「単価上げて下さい」と素直に伝えるのではなく、もう少し頭を使った方が成功しやすいです。
一つ、具体例を出しますね。
すいません、単価上げて下さい
やだねっ!
さすがにこれでは無理でした。当たり前か。
ではこれならどうでしょう。
いつもありがとうございます。お陰さまでたくさんのクライアント様とお仕事をさせていただいているのですが、私の時間的な都合で、これ以上のお仕事を受けることが難しくなっております。そこでこの度文字単価を1円から1.5円とし、それでも私のコンテンツを求めて下さるクライアント様と今後もお仕事をさせていただこうと思っております。現在バド様とは良い関係のであり、コンテンツの質にも納得いただき感謝しております。今後、バド様のお仕事に関しまして優先的に、より高い質のコンテンツを引き続き提供できればと思いますので、ご理解いただけますでしょうか。
それだったら、仕方ないなぁ。ぱいんくんには、今後もうちで書いてもらいたいし。うん、いいよ!
あ、今度はうまく話がまとまりそうですね。
要するに、そういうことです(笑)
これはあくまでも単価交渉の一例に過ぎませんが、ポイントは以下の通りです。
- 日頃の感謝を伝える
- 現在手一杯で新たに仕事を受けられない状態
- 他にも自分を求めているクライアントがいる→このライターを失う可能性がある
- クライアントも自分のコンテンツの質は認めてくれているよね?という意思確認
- 優先的に仕事をやってくれる→価値提供
- より質の高い仕事をしてくれる→価値提供
こうやって書くと、セールスライティングにも見えますね。でも同じことだと思います。
つまりは「単価、あげて?」とお願いするのではなく。「単価は上がるけど、優先的に仕事もするし、質の高いものを提供するよ?」ということですね。
最終的にクライアント側からの「それでもやって?」というお願いに変わるわけです。
ちょっとなによ上から目線、と思われるかもしれませんが、これは特にフリーランスとして稼いでいくなら必要なことであり権利です。
自分の実力と、クライアントとの信頼関係、クライアントの懐事情を加味したうえで単価交渉に臨んで下さい。
しかしここで注意点
ある程度実績や信頼関係、その人のスキルがあればこのような交渉も可能ですが、実力もないのに単価交渉はするべきではないです。
いくらでも替えはきく、その程度のレベルであれば「じゃあ他をあたるよ」と言われそこで契約終了でしょう。
では自分が単価交渉するに際して、必要な条件とはどんなものがあるのでしょうか。
あくまで目安ですが、こんな感じかと思います。
- 数ヶ月付き合いがあり、ある程度信頼関係が築けている
- 修正がほとんどない、あっても少ないか些細なレベル程度
- 自ら提案したり、コンテンツ自体にも意見できる
ちなみに、よく修正って悪いイメージに思う人がいますが、別に気にしなくて大丈夫です。
下手くそでダメ出しされているのではなく、こうした方がもっと見やすくなるよ?というアドバイスだと思いましょう。この「もっと」がポイント。
修正が入っていないところは、普通に読みやすく書けてるんですよ。修正ばかりに目が行ってしまいがちですが、大半は普通に読みやすい文章が書けてるんだと思うと少しは気が楽になりませんか?
(たまにぶっきらぼうにあれダメこれダメというクライアントはいるけど、これはクライアントの質の問題)
そんな中で修正が減ってきたら、少しは自分のレベルが上がっていると認識できるはずです。なのでまずはここを目指しましょう。単価の話はその後です。
単価交渉は悪いことではない

単価交渉って聞くと、ちょっとドキドキしますよね?
でもこれって、自分の仕事にある程度の自信と技術が伴ってきたら必ずするべきです。
人って、高いもの=いいものって考えがちじゃないですか。それは物だけではなく、人に対しても同じことが言えるんです。
自社の求めるコンテンツを書いてくれるライターであれば、たとえ報酬が上がっても惜しまず払うはずです。なぜなら、そのライターを手放したくないから。
なのでまずは、自分がそれだけのお金を払うに値する人材になることを目指しましょう。そりゃそうですよね、大した技術もないのにいきなり値上げなんてしてくれるわけないですし。小学生のお小遣いじゃないんだから。
単価交渉はするべきです。でもそのタイミングは間違えない方がいいです。クライアントを失います。
今回の記事は「今すぐ単価交渉するべき」というものではないです。単価交渉はむしろ慎重にするべきだと思っています。
失敗してせっかく築き上げた関係は壊さないよう、よく考えたうえで単価交渉に臨んでくださいね。
ではでは、また次回ゆるっとお会いしましょう。